2013年1月28日月曜日

「北朝鮮の核危機、中国はどちらの顔色をうかがう必要もない」:誰が上手に裏外交ができるか



●27日、米国の対北朝鮮政策を担当するデービース特別代表は、中国側代表と会談し、「強力な合意を得た」と発表した。資料写真。


レコードチャイナ 配信日時:2013年1月28日 9時35分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68888&type=0

<北朝鮮問題>中国は北朝鮮の顔色をうかがう必要はない―中国紙社説

2013年1月25日、環球時報は社説
 「北朝鮮の核危機、中国はどちらの顔色をうかがう必要もない」
を掲載した。

 22日、国連安保理は北朝鮮非難と制裁強化の決議を全会一致で採択した。
 北朝鮮は昨年12月に人工衛星を打ち上げを敢行。
 これが従来の制裁決議に違反していることが問題となった。
 制裁決議を受け、北朝鮮は核抑止力を含む自衛的な軍事力を強化するとの声明を発表。
 今度は核実験を実施すると示唆している。

 これは中国にとっても厳しい状況だ。
 今や朝鮮半島非核化の目標は大きく遠のいた。
 さらに朝鮮半島において日米韓との外交的バランスを追求するという狙いも実現は難しい。
 もはやこうなった以上、中国は気楽に構え、戦略的効果の期待値を引き下げて望むべきだろう。

 実際に起きた問題に対応する形で臨み、絶対に達成するべき目標を立てないようにすべきだろう。
 このようにして投入したリソースと戦略的リターンとのもっともいい配分、中国にとっての実利を狙うのだ。
 具体的にはまず「朝鮮半島非核化」を唱えるポジションを保つことになる。
 そこから各国の主張にあわせ、中国も姿勢を変化することが可能になるだろう。

 こうすることで中国は戦略的な身軽さを手にすることができる。
 北朝鮮、あるいは日米韓のどちらかの主張にとらわれるようなことがあってはならない。
 たとえば北朝鮮が核実験を断行したならば中国は長年の友好国などという関係にとらわれずに援助を削減すればいい。
 もしそれで北朝鮮が怒ったとしてもほうっておけばいいのだ。



レコードチャイナ 配信日時:2013年1月28日 10時11分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68887&type=0

米、北朝鮮問題で「中国から強力な合意を得た」
=それでも核実験は秒読み段階か―中国紙

 2013年1月27日、米国の対北朝鮮政策を担当するデービース特別代表は、中国側代表と会談し、「強力な合意を得た」と発表した。東方早報が伝えた。

 25日、中国外交部の傅瑩(フー・イン)副部長と朝鮮半島問題を担当する武大偉(ウー・ダーウェイ)氏は、中国を訪問したデービース代表と会談を行った。

 デービース代表は記者の質問に対し、北朝鮮による核実験実施の表明は「不可解であり、非建設的だ」と述べ、中国側代表と「幅広く意見を交換し、強力な合意を得た」と語った。

 米国の研究機関は25日、最新の衛星画像をもとに、北朝鮮は核実験の準備をほぼ完了していると発表した。

 2006年と2009年に実験が行われた咸鏡北道の豊渓里核実験場を撮影した衛星写真によると、北朝鮮はここ1カ月間で道路を除雪し、実験場に通じるトンネルを封鎖したとみられている。
 だが、実験は地下で行われるため、北朝鮮の真の意図は明らかではない。

 ジョン・ホプキンス高等国際関係大学院(SAIS)がウェブサイト「38 North」に掲載した分析によると、最新の衛星写真は23日に撮影されたもので、実験場は命令一つで数週間以内に核実験を行うことのできる状態にあるという。



レコードチャイナ 配信日時:2013年1月28日 9時4分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68882&type=0

<レコチャ広場>北朝鮮は「敵対勢力」のなかに中国を加えようとしている

 2013年1月23日、中国のコマーシャルプランナー、秦全耀(チン・チュエンヤオ)氏は
 「北朝鮮は『敵対勢力』という箱の中に中国を入れようとしている」
と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。以下はその内容。

 23日、国連安保理で対北朝鮮制裁強化決議が採択されたが、中国外務省は
 「12年12月12日の衛星発射以降、北朝鮮に対して繰り返し中国の立場を表明してきた。
 国際社会が北朝鮮に対して強い懸念を抱いている状況下で衛星発射を実施したことは大変に遺憾だ」
と北朝鮮を非難。
 一方、対話や交渉による朝鮮半島問題の平和的解決や6カ国協議の再開などが盛り込まれた決議について、
 「全体的にバランスがとれている」
と評価した。

 これに対し北朝鮮外務省は
 「米国の北朝鮮に対する敵視政策が強化され、朝鮮半島の非核化は終わりを告げた。
 今後は朝鮮半島と地域の平和、安定についての対話はあっても、朝鮮半島非核化を議論する対話はないだろう」
との声明を出している。

 北朝鮮はさらに
 「もし敵対勢力がわれわれを挑発し続けるのであれば、われわれの革命勢力はその根源を徹底的に破壊する重大な措置を講じる」
とけん制し、
 「今後も衛星打ち上げの権利を行使し、より威力のある運搬ロケットを発射する」
と強く述べている。

 ここで注意したいのは、
 北朝鮮がこれまで声明文のなかで使用してきた「米帝国主義」が消え、「敵対勢力」という言葉が使われている点だ。
 そこには安保理決議に賛成した中国も含まれているのではないだろうか?

 「敵対勢力」という言葉が誕生したのは1917年のロシア革命だと言われている。
 その後、この言葉は社会主義国家でのみ使われるようになった。
 旧ソ連の解体後、「敵対勢力」を使う国家は減少の一途をたどり、現在は中国、北朝鮮、ベトナム、キューバ、ラオスの5カ国のみだ。
 「敵対勢力」とは一体何を指すのだろう?
 「これが敵対勢力だ」と言われれば、それが敵対勢力になる。
 「敵対勢力」というのは箱のようなもので、北朝鮮はそのなかに中国を入れようとしているのだ。
 ミサイル発射後の2日間、北朝鮮は宣伝画のなかで
 中国の人民日報を「革命を育てる託児所」として描いていたのに、
 ほんのわずかの間に中国は彼らの「敵対勢力」になってしまったようだ。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/01/26 09:33
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/01/26/2013012600338.html

「北が核実験に踏み切れば中国は援助を縮小」=中国紙
「環球時報」が異例の報道

 中国共産党の機関紙「人民日報」の姉妹紙に当たる「環球時報」は25日
 「北朝鮮が新たな核実験や『衛星(長距離ロケット)』の再打ち上げに踏み切れば、中国はためらわず北朝鮮に対する援助を縮小する」
と報じた。

 中国の官営メディアが北朝鮮の核実験宣言に対し「援助縮小」に公然と言及したのは極めて異例のこと。
 中国は毎年、北朝鮮に対し食料10万-20万トンや原油50万トンなど、体制維持に必要な物資を無償で援助している。

 人民日報も同日の社説で、北朝鮮に対し
 「怒りをあらわにするのは容易だが、そのために発生する問題は収拾が困難だ。
 その結末をどのように処理する作戦なのか」
と指摘した。

 同紙は現在の韓半島(朝鮮半島)情勢について
 「大きな岩(核実験)が山から転落する瞬間」
に例え
 「ひとたび岩が落ちれば災難が起きるということは誰もが知っている」
とつづった。

 現在、習近平体制の北朝鮮政策の方向性は依然として定まっていない状況だ。
 今年3月に習近平総書記が国家主席に就任すれば、直後に対外政策の方向性を決める「中央外事工作領導小組」会議が開催され、北朝鮮問題を含む対外政策の方向性が決まる見通しだ。
 北京の外交筋は
 「中国の新指導部が、北朝鮮の体制維持よりも非核化を優先する可能性は高くない」
との見方を示した。

 現在の中国の北朝鮮政策は、北朝鮮が2回目の核実験を実施した直後の2009年7月に胡錦濤国家主席が主催した外事工作領導小組で決定したものだ。

 この会議では
 「北朝鮮は中国の戦略的資産なのか、負債(重荷)なのか」
をめぐり、激論が戦わされた。
 結論は
 「不戦(戦争防止)、不乱(混乱防止)、無核(非核化)」
の6文字にまとめられた。
 韓半島の戦争防止と北朝鮮政権の安定を、非核化より重視するという原則だった。
 習近平総書記は当時、副主席の立場で会議に出席していた。
 25日付の環球時報は北朝鮮について「警告メッセージ」を送ると同時に
 「韓米日が国連安保理で北朝鮮に対する厳しい制裁を訴えた場合、中国は必ずこれを制止する」
と主張した。



ロイター 2013年 01月 26日 08:25 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE90O03R20130125?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0

北朝鮮「韓国に強力な物理的手段も」、国連制裁強化で反発強める

[ソウル 25日 ロイター] 
 北朝鮮は25日、韓国が国連による新たな制裁に参加した場合は韓国を攻撃すると表明した。
 制裁は同国に対する「宣戦布告」を意味するとしている。

 国連安保理が北朝鮮に対する制裁強化の決議を採択して以降、北朝鮮は核協議の放棄や核実験予告を宣言するなど、強硬姿勢を強めている。
 北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会は
 「(韓国が)国連制裁に直接関与した場合、韓国に対して強力な物理的手段を行使する」
と主張した。

 これに対し、中国を訪問している米国務省のデービース北朝鮮担当特別代表は、北朝鮮の行動は
 「問題であり、非生産的」
との認識を示した。
 デービース代表は、中国側と北朝鮮の核実験予告などについて協議。
 記者団に対し、核実験の強行は有害との認識で中国側と一致したことを明らかにした。
 「われわれは北朝鮮を言葉ではなく、行動で判断する。
 このような好戦的な発言は朝鮮半島の安定と平和に全く寄与しない」
と述べた。
 米国務省のヌランド報道官は、国民が飢餓に苦しむ状況で、金正恩第1書記が
 「わずかな資金をミサイル技術などにつぎ込み続けるのではなく」、
別の道を選択することを求めると述べた。
 安保理による制裁強化決議が北朝鮮の行動を変えさせると米国が考えているかどうかについては、コメントを控えた。
 「重要なのは、今後の前向きな針路について6カ国協議の関係国および地域が一枚岩であること、そして北朝鮮が誤った行動を続けた際には重大な結果に直面するということだ」
 とした。
 米国は前日、安保理の制裁強化に関連し、北朝鮮による大量破壊兵器の拡散活動を支援しているとして、北朝鮮の銀行関係者2人と香港の商社1社に対し経済制裁を科すと発表した。

 韓国はこれまで、米国とともに、北朝鮮に対する独自の追加制裁が実施できるかどうか検討する意向を示しているが、現時点では国連の制裁強化に従うことを優先するとしている。

 一方、北朝鮮と親しい中国は、朝鮮半島の緊張をこれ以上高めないよう、冷静な対応をあらためて求めた。
 中国外務省の洪磊報道官は
 「関係国が一層の緊張を招く行動を避け、大局に立って冷静さと自制を維持するとともに、対話を続け関係を改善させることを望む」
と述べた。
 ただ、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は論説で、
 「北朝鮮は中国の取り組みを評価していないようだ」
とし、
 「北朝鮮に怒りを爆発させておけばいい。
 中国は朝鮮半島の安定を望むが、問題が発生してもこの世の終わりではない。
 中国はこれを基本姿勢とすべき」
と主張。
 中国側が北朝鮮の行動に不満を募らせている兆候をうかがわせた。


 さて、中国と北朝鮮の中がギクシャクしてくるとどうなる。
 韓国は「中国を唯一の選択」としている。
 中国としては韓国がシッポを振ってなついてくれれば、お荷物の北朝鮮はいらない、ということになる。
 隣の国で核実験をやられたり、ミサイルを発射されたりでは中国としてもおちおち眠れないであろう。
 韓国が日本離れしている今、まちがいなく北朝鮮は日本に擦り寄ってくる。
 拉致問題が片付くと、日本としては肩の荷が降りる。
 とすれば人道支援に踏み切るだろう。

 日本は中国と対峙し、韓国は中国に擦り寄り、北朝鮮は中国に通告をつきつけられている。
 果たして、北朝鮮はどう動く。
 そして日本はどう動く。
 アメリカは表では北朝鮮を非難するが、日本が北朝鮮とパイプを持つことは望んでいる。
 いくら非難決議したところで北朝鮮を止めることはできないくらいは百も承知のアメリカ。
 ならばどうするかだがアメリカの次の手の一つに日本と北朝鮮のコンタクトがある。
 アメリカは「韓国に裏切られた」という思いがある。
 ウラの外交がこれから激しくなっていく。
 というより「誰が上手に裏外交ができるか」である。
 中国は北朝鮮に強く当たりはじめている。
 アジア周辺諸国との関係と同じようになってきている。
 とすると、北朝鮮に対して恫喝外交が始まるということになる。
 今、中国に面と向かって笑顔を見せているのは、韓国だけになりつつある。


ANNニュース (01/29 14:00)
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/230129026.html

「党派超え拉致解決を」政府・与野党で初協議  



 北朝鮮による拉致問題の解決を目指して、政府と与野党議員による協議会の初会合が開かれ、安倍総理大臣は
 「オールジャパンで取り組む必要がある」
と強調しました。

 安倍総理大臣:
 「拉致問題は我が国の主権と、国民の生命・安全に関わる重大な問題であり、党派を超えてオールジャパンで取り組んでいく必要がある」
 協議会には関係閣僚のほか、民主党の松原元拉致担当大臣や日本維新の会の平沼赳夫議員ら野党の議員も出席しました。
 拉致問題に関する政府の協議に野党議員が参加するのは初めてです。
 安倍総理は「北朝鮮に対する強いメッセージになる」と述べ、与野党結束の意義を強調しました。
 また、国連に対し、人権問題に関する調査委員会の設置を働きかけることで一致しました。



サーチナニュース 配信日時:2013年1月29日 20時2分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68947&type=0

中朝国境での北朝鮮核実験、中国が懸念表明―中国メディア

 2013年1月28日、共識網によると、国連安全保障理事会は22日、北朝鮮が昨年12月に行った事実上の長距離弾道ミサイル発射を非難する決議案を採択した。 
 今後核実験や弾道ミサイル発射が強行された場合は、安保理が「重大な行動を取る決意だ」と警告。
 北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の再開を呼びかけた。

 これに対し、北朝鮮国防委員会は24日声明を発表し、安保理決義を非難。
 6カ国協議やこれまでの外交交渉で達成された朝鮮半島の非核化声明はもはや存在せず、今後も非核化についての対話には応じないとの姿勢を示した。
 さらに、
 「今後も衛星や長距離弾道ミサイルの開発を続け、高レベルの核実験も実行し、敵国である米国に対抗する」
と強調した。

 一方、北朝鮮の核実験が中朝国境周辺で行われていることに対し、中国は
 「東北部の人口密集地域に近く、同地域での実験は周辺国への脅威となる」
と懸念を示している。



サーチナニュース 2013/01/29(火) 17:59
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0129&f=politics_0129_006.shtml

朝鮮半島情勢を悪化させる行動に反対=中国

  中国外交部の洪磊報道官は28日、
 「現在の朝鮮半島情勢は複雑で微妙だ。中国は半島情勢を悪化させる言動や、半島非核化の実現に不利となる行動に反対し、関係各方面が冷静さと自制を保ち、半島の平和安定という大局を確実に維持するよう呼びかけたい」
と述べた。中国国際放送局が報じた。

  国連安保理が北朝鮮への制裁決議を可決したことに対して、北朝鮮は
 「強度な国家的重大措置」
を講じると発言したが、洪報道官は
 「朝鮮半島問題は複雑で錯綜(さくそう)している。
 関係各方面が対話を通じて互いの関心事を解決し、相互の関係を改善し、北東アジア地域が長期的に平和安定する方法を探るべきだ」
と応じた。







中国戦闘機、スタンバイへ


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