2013年1月15日火曜日

日中開戦:中国には日中戦争に踏み切れるだけの「国内安定」がない



●12日、ある中国人ブロガーが、「日中開戦で米国が焦り、最後に笑うのはロシア?」と題した記事を掲載した。写真は安倍首相の動向を伝える中国の新聞。



レコードチャイナ 配信日時:2013年1月15日 7時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68406&type=0

<レコチャ広場>
日中もし戦わば、焦るのは米国、最後に笑うのはロシア?―中国

 2013年1月12日、ある中国人ブロガーが、
 「日中開戦で米国が焦り、最後に笑うのはロシア?」
と題した記事を掲載した。以下はその内容。

 釣魚島(尖閣諸島)をめぐる対立がこじれ、中日関係は依然として緊張のさなかにある。
 中日が戦争になれば米国が介入するという、子どもでも知っている結論が、米国を悩ませている。
 もしも、小規模の衝突であれば、米国は介入しないはずだ。

 小規模な衝突であれば中国の不利になるが、現在の強硬な態度からみるに、戦争になれば大規模な全面戦争になるだろう。
 そうしなければ中国の優勢とならないからだ。
 だが、そうなれば米国が介入することは目に見えており、米日両軍に立ち向かうわが国は劣勢に立たされることとなる。

 米国が介入するのは日米安保条約を履行するためだが、中国との正面衝突は米国の望むところではない。
 イラクもアフガニスタンも、そしてイランも、実力が不均衡で、必ず勝てるという見込みがあるからこそ戦いに踏み切ることができる。

 重要なのは、それらの国は核兵器を持たないということである。
 北朝鮮に対しては、米国も随分と弱腰だ。それは北朝鮮が核兵器の保有を宣言しているからであり、その背後に中国がいるからでもある。中国が背後で支持しているだけで弱腰になる米国は、どのような態度で中国という世界第三の核大国に直接対峙するのだろうか。

 中国が国を挙げて対日戦争を戦おうとするとき、米国は同じくらいの決意で日本を守れるだろうか。
 米国人は「誰のために戦うのか」という困惑に見舞われるだろう。
 これは第二次大戦の戦犯への評価を見直し、悪事の肩を持つ行為であり、世界の世論からも支持は得られない。

 米国は開戦前にそれを制止する必要があり、だからこそ米国は安倍の訪米を拒否してまで日本に警告しているのである。
 どうやら米国人は本気で怒っているようだ。

 中国と日本の戦争を一番喜ぶのはロシアだ。
 中日が消耗し、米国をけん制できる。
 武器を売ることもできるロシアにとっての利益は非常に大きい。
 そのため、ロシアは日本を非難したり、一方で「中国は日本の攻撃に耐えられない」などと言ってさかんに挑発している。

 筆者は、中国は日本に戦後賠償を求めず、日本は中国に無利息の借款とインフラの援助を行い、本来ならそれで水に流すことができた。
 一方、釣魚島は政治的なカードに過ぎず、回収することが理想的だが、その方法に注意しなければならない。
 一部の国や、下心ある人物が中日の戦争を楽しみにしていることを、誰もが腹のうちでは理解しているはずだ。

 表向きでは反対し、裏で手を貸すというのが真実の外交関係である。
 米国を良き友とすることはできないが、少なくとも世界を混乱に陥れないのが理知的なありかただろう。


 面白いが、そうはならない。
 中国は本格的な日中戦争には踏み切れない。
 なぜなら中国は外と内とに敵をもつことになるからだ。
 もし、外に比重をかければ、内から「反政府勢力」、すなわち「反共産党体制」が動き出す。
 その勢力が非常に大きいために中国は常に、解放軍の軍事費を上回る国内治安費用、すなわち「公安費用」を使って抑えこんでいる。
 ただ、国内勢力相手なのでジェット戦闘機とか空母とか戦車とか持たないだけである。
 費用のみならずこの公安組織の人的勢力も解放軍を上回っている。
 中国は常に内部の動きに左右される国なのである。
 中国は基本的に大陸内的国家であり、外へ打って出るには過度の危険の伴なう国である。

 今の中国には本格的な海の向こうの国を相手にする日中戦争に踏み切るだけの
 国内安定はない。

 なを、最後に笑うのはロシア説には賛成である。

  中国の経済は輸入=1、輸出=2である。
 輸出が輸入の倍であり、これが中国の豊かさを支えている。
 中国生産品の4割は中国ブランド、残り6割は外資。
 戦争が始まると、外資は逃げ出す。
 おそらく、戦争が始まる前に逃げ出しているだろう。
 危険地帯で産業活動をするほど外資は気前が良くはない。
 危険を感じたら、投下資本を放棄してさっさと逃げ出す。
 外資はそういう風に訓練されている。
 そうでもなければ外国で商売などできない。
 外資が逃げ出すと、多くの中国の産業活動がストップする。
 失業者が溢れ、社会不安が増大する。
 おそらく、1億人以上はいると言われている無産階級の都市ネズミ族は暴動化する。
 「共産党貴族対無産ネズミ族」の都市ゲリラ戦となり、中国公安組織が活躍する。
 とても、戦争などやってはいられない。



2013/01/18 11:39   【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201301/CN2013011801001012.html

中国、12年成長率7・8% 13年ぶり8%割れ

 【北京共同】中国国家統計局は18日、2012年の実質国内総生産(GDP、速報値)が前年比7・8%増だったと発表した。
 成長率は2年連続で鈍化し、1999年(7・6%)以来、13年ぶりに8%を割り込んだ。
 第2の経済大国、中国の減速は世界経済の懸念となっており、習近平指導部は積極財政と金融緩和で景気てこ入れを図る方針だ。

 経済減速は欧州債務危機による輸出鈍化と、内需の勢いに陰りが出たことが要因。
 沖縄県・尖閣諸島をめぐる日中関係悪化も貿易や投資の減速を招き、経済の下振れリスクを高めている。


 外資の逃亡により、中国はこれから一段と厳しい経済に遭遇する。
 中国が安全で平和な国家にならないかぎり、この流れは止まらないだろう。




中国戦闘機、スタンバイへ


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