2013年1月15日火曜日

中国で対日開戦論高まる:圧力をかけたいのだろうが、自分の首を締めることになる



●15日、台湾NOWNEWSは記事「人民解放軍の戦闘機が出動、尖閣諸島は100年前の恥を雪ぐ地になる可能性も」を掲載した。写真は2012年11月、珠海モーターショー。J-10戦闘機。



 中国が好戦的な論評を出せばだすほど、ことが面白くなっていく
 中国周辺は冷戦化していき、日中開戦が目前に迫ってくる(あるいは迫ってくるような感じをうける)。
 それによって、何がどう動くか?
 日本は過去に戦争経験があるため、いくらかでも予想が立てられる。
 戦争前に段取っておかねばならぬこと、
 戦争遂行に必要なこと、
 初戦がもたらす国民への影響、
 戦争が長引いたときの支援と国民意識の変化、
 関係諸国への根回し、
などなど。


サーチナニュース 2013/01/15(火) 16:29
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0115&f=politics_0115_005.shtml

中国で対日開戦論高まる「退けば世界における競争力に損害」
 
  中国で、東シナ海や南シナ海における領土紛争を解決するために、戦争という手段に訴えよという声が高まっている。
 特に念頭に置かれているのが、尖閣諸島の領有を巡る日本との対立だ。
 人民解放軍総参謀部が提出した「2013年全軍軍事訓練指示」も「戦争の準備をせよ」などと訴えた。
 人民日報系の環球時報は15日付で
 「中国の戦争は理屈が通り、有利であり節度もある。敵にわが方が潜在的戦争相手であるとの教訓を与えよ」
と題する論説を掲載した。

  「2013年全軍軍事訓練指示」は主に意識面における要求だが、
 「戦争の準備をせよ」、
 「戦争能力を上げよ」、
 「戦争遂行の能力と、戦勝は軍隊の使命・職責であり根本的な存在価値だ」
などと、開戦と戦争の遂行を異例の調子で強調した。

  環球時報の論説は、中国が
 「対ベトナム自衛反激戦(中越戦争の中国側呼称)以来、中国は30年近くも平和を続けた」
と指摘した上で、戦争について改めて考える必要があると主張。

  「戦争はよいことではない」、
 「他の手段を尽くしていないのに、鬱憤(うっぷん)ばらしで開戦はできない」
と論じた上で、
 「中国政府はいかなる時にも国家利益を冷静に考慮し、人民のために正しい政策決定をする責任がある」
と論じた。

  中国ととりまく環境については、多くの国との領土問題が整理できておらず、
 問題は「発酵しつづけている」との見方を示した。
 さらに、中国は地球規模の戦略的力を徐々に獲得していることから、
 「遠くにある大国との摩擦は絶え間なく高まっている」、
 「近国と遠国が助け合って、中国への圧力を強めている」
と主張。

  「この種の圧力の最高の形式は、戦争ぎりぎりのゲームであり、中国があとずさりすれば、次々に戦略的な(悪い)結果を引き起こし、中国の世界における競争力に損害をもたらす」
と主張した。

  さらに、
 「中国を征服することは許さない。中国はどの国と開戦しても、相手を征服する考えはない」、
 「中国が叩くのは、中国の利益を侵犯する暴走に対してであり、相手に対して中国は潜在的な戦争相手であるとの教訓を与えるためだ」、
 「このような開戦は、中国の平和台頭の戦略と矛盾しない」、
 「中国の(平和台頭という)戦略とチャンスは戦争によって一時的には乱れるだろうが、終結することはない」
などと主張した。

  戦争全般の「道義」については、
 「対外競争の主戦場は経済であり、軍事力を発展させ必要な時に用いるのは、経済という競技場を壊さないためだ。
 これは中国が最も得意とする領域であり、人類の道徳と国際法が共通して激励する競争の方法だ」
と主張した。

  戦争の可能性と開戦後の推移については、
 「戦争を恐れないことは、好戦的であることとは違う。
 中国はあるいは今後も奇跡のように、あらゆる戦争を避けることができるかもできない。
 たとえ戦争を始めたとしても、相手は無限に戦争を続けようとは思わないはずだ。
 すみやかに、中国との休戦を模索するはずだ」
との見方を示した。


 中国は戦争のやり方を知らない。
 よって、軍事力だけが目先の秤になってしまう。
 大言壮語に自分自身が酔ってしまってはなにもならない。
 戦いというのは黙ってやったほうが、恐ろしさが倍増する。
 言葉数の多い脅しは、空言に響く。
 言葉を吐けば吐くほど、足元をみすかされる。
 ケンカのやり方とさほど変わらない。



レコードチャイナ 配信日時:2013年1月16日 14時4分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68486&type=0

100年以上前の日清戦争の恨み晴らせる!「尖閣で開戦」は中国にチャンスだ―台湾メディア

 2013年1月15日、台湾NOWNEWSは記事
 「人民解放軍の戦闘機が出動、尖閣諸島は100年前の恥を雪ぐ地になる可能性も」
を掲載した。

 10日、中国人民解放軍の航空機が東シナ海の日本防空識別圏に進入。
 日中両国の戦闘機がスクランブル発進し対峙する局面があった。
 ある中国メディアは、尖閣諸島で日中の戦闘機が発砲するようなことがあれば、戦争につながることもあると論評した。
 しかも中国は戦略的打撃力と報復力を有する大国であり、もし開戦すればあらゆる手段を使って日本に打撃を与え、1894年の日清戦争の借りを返すことになるだろう、と。

 2012年の野田内閣による尖閣国有化は、日本による実効支配を打ち崩し絶好の機会を与えたとの指摘もある。 
 これまでは受け身の行動しか取れなかった中国にとって積極的に行動するチャンスが回ってきたのだ。


 上の記事は内容がなく、単なる煽り記事。
 こういう記事が、世論を決定していく。
 だんだんこういう記事にのせられて、民衆がその気になっていく。
 中国リスクが高まっていく。
 それをしたり顔で眺めているのが、少々腹の黒い日本。
 中国のウイークポイントは経済と国内政治。
 徐々にこれに負の刺激を与えていけば中国は自然崩壊する。





中国戦闘機、スタンバイへ


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