2013年1月24日木曜日

製造業、2013年も5年後も中国が世界一:代替するエリアのインフラ完成度によるだろう



●22日、世界4大会計事務所・トーマツのグローバル製造業グループと米国競争力評議会が発表した「2013年世界製造業競争力指数」によると、中国の製造業競争力指数は現時点も5年後も世界一となった。写真は安徽省淮北市の縫製工場。



レコードチャイナ 配信日時:2013年1月24日 13時19分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68777&type=0

製造業競争力指数、2013年も5年後も中国が世界一
=日本は5年後に12位に後退―米評価機関

2013年1月22日、中国では一時期、人材不足や人件費高騰などが発生し、製造業も東南アジア諸国からの競合に直面した。
しかし世界4大会計事務所・トーマツのグローバル製造業グループと米国競争力評議会が発表した「2013年世界製造業競争力指数」によると、中国の製造業競争力指数は現時点も5年後も世界一となった。
京華時報が伝えた。

米国競争力評議会とトーマツは、世界の552人のCEOと企業役員を対象に、異なる国と地域の製造業の競争力を調査し、同指数を導き出した。

◆中国が世界一に

中国は2013年も5年後も同指数で世界一となった。
2013年の2位はドイツ、3位は米国だったが、5年後にはドイツは4位、米国は5位になり、韓国をやや上回る程度だ。
インドは4位から2位に、ブラジルは8位から3位に上昇する。

2013年の時点でトップ10入りしたその他の2大先進国の競争力も、5年後には低下する。
カナダは7位から8位に、日本はトップ10から除外され12位になる。

◆人材が重要

報告書によると、調査対象者の大多数はイノベーション能力を持つ人材を競争力強化の最も重要な要素とした。
世界のCEOは製造業の競争力において人材が最重要の要素であり、人材がイノベーションをけん引するとした。
人材に次ぐ重要な要素は、貿易・金融・財政、労働力・原材料コストの順となった。

◆圧力を受けつつ成長する中国

中国の製造業競争力は、先進国・新興経済体の二方面から競争圧力を受けている。
ベトナムやインドネシアなどのアジア辺境市場で近年、製造業の競争力が向上している。
調査結果もまた、メーカーがこれらの辺境市場に視線を向けていることを示した。
また、世界のCEOは日増しに中国の製造業を先進国と比較するようになった。
トーマツ中国製造業グループの董偉龍(ドン・ウェイロン)氏は、
「中国がサプライチェーンの本土化、イノベーションセンターの建設を重視するに伴い、調査対象となったCEOは中国を、先進国と肩を並べることのできる、同じ供給網のメリットを持つ唯一の新興国として見ている」
と指摘した。

また、トーマツ中国製造業グループの楊瑩(ヤン・イン)氏は、
「中国製造業の競争力は今後数年間に渡りトップの地位を維持するだろう」
と予想した。
科学技術、社員教育、インフラ建設の奨励、もしくはそれに対する直接投資といった良好な政策環境は、中国の競争力の向上を促す。
(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/内山)


中国からの外資の脱出といってもアットいうまに行われるわけではない。
いくら賃金が高騰しても引越し先がなければ脱出できない。
周辺諸国が中国ほどではないにしても、
 そこそこの生産インフラを整えるには早くて3年くらい
はかかるだろう。
それに、中国の国内市場をターゲットにする外資は残り、生産強化をすることになるだろう。
よって客観的にみて2013年は世界のトップであろうが、「5年後」もトップというのは、半分疑ってみたほうがいいだろう。
おそらくそうななっていないと思う。
資本が徐々にではあるが中国から撤退していくことはいくことは間違いない。
「ハイリスク・ローリターン」
では中国を世界工場にしておく理由がないからである。
ただ、この事務所の評価は中国側にかたよっており、おそらく中国への進出外資のコンサルタントをメインにしている会社のようにも感じられる。