2013年1月17日木曜日

北朝鮮と日本「年内に突然握手」の可能性:北朝鮮にとって許せぬ中国の裏切り





 ミヤンマー、フィリッピンに続いて今度は北朝鮮。
 いろいろ日本外交も動きが大きい。


サーチナニュース 2013/01/17(木) 11:51
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0117&f=politics_0117_006.shtml

北朝鮮と日本、「年内に突然握手」の可能性=中国論評

  中国共産党の理論的支柱のひとつである同等中央党校の張〓瑰教授はこのほど、
 「2013年内に北朝鮮と日本の首脳が突然、トップ会談を行い、拉致問題などで合意をして、パフォーマンス的な握手をしても、それほど意外ではない」
とする文章を発表した。
 日朝双方の思惑が合致する可能性があるという。
 同文章は 17日までに、環球網、中新網などのニュースサイトが掲載した。(〓は王へんに「連」)

  張教授はまず、2012年に北朝鮮は日本に対して、さまざまな提案をしてきたと指摘。
 日本側と接触した際に「北朝鮮人と結婚した日本人女性」、いわゆる“日本人妻”の親戚訪問のための帰国問題を自ら議題にしたり、訪朝団に対して第二次世界大戦中に朝鮮で死亡した日本人遺骨を日本側に引き渡す意向を示した。

  また12月初旬に予定されていた双方外交部門の局長級会談が北朝鮮側の衛星打ち上げで延期された時には、北朝鮮側が2013年2月の会談実施を打診したという。

  張教授によると、北朝鮮は
 「他国に核保有国と認識させた上で、全方位外交を展開する」
との戦略を描いてきた。
 2回にわたる核実験で「わが国は核保有国と認められた」と認識しており、次のステップは全方位外交の展開になる。
 北朝鮮は、対米、対中、対ロシア関係の改善に力を入れているが、対日関係の改善も、外交戦略の重要な部分という。

  さらに、1990年代に日本から100億ドル以上の借款の借款の約束を取り付け、2002年9月に小泉純一郎首相が訪朝した際にも協議を続けたが、核実験などで中断してしまった。
 外貨が不足している北朝鮮としては、なんとしても日本から賠償などの名目で資金を得たいという。

  また、日本は尖閣諸島、竹島の問題で中国、韓国との関係改善が閉塞状況になった。
 ロシアとは北方領土問題が原因で冷えた関係が続いているため、北朝鮮は
 「日本の外交は空前の苦境に陥った」
と認識している。
 そのため、日朝国交正常化の交渉では
 「同じ努力で大きな成果をあげられる」
と見なしているという。

  一方の日本にとって、北朝鮮との最重要課題は拉致問題だ。
 いかなる政党、いかなる政治家にとっても、拉致問題で北朝鮮と交渉して成果をあげれば、選挙での得票につながる。

  また、日本は中国、韓国、ロシアのいずれとも領土問題を抱えているが、目下の戦略は
 「ロシア、韓国との緊張を緩和し、中国への対抗に注力する」
ことだ。
 北朝鮮は中国の盟友とみなされており、日本が北朝鮮との関係を大幅に改善すれば、中国外交にとっては、きわめて大きな打撃になる。

 さらに、北朝鮮は弾道ミサイル計画を進めている。
 同計画は日本にとって直接の脅威だ。
 米国も日本と同じ立場だが、米国はすでに独自に、北朝鮮との対話のメカニズムを作っている。
 日本にとっては、米国が北朝鮮と「日本の頭越し外交」をして、単独で北朝鮮と和解してしまうことを懸念しないわけにはいけない。

  そのため、日本も北朝鮮と独自の対話のメカニズムを作り、「米国に見捨てられる」危険を防止せねばならない。

  以上により、張教授は
 「2013年内に北朝鮮と日本の首脳が突然、トップ会談を行い、拉致問題などで合意をして、パフォーマンス的な握手をしても、それほど意外ではない」
と主張した。


 李民博が天皇発言をしたときから、日本は韓国はギクシャクし始めた
 この機に乗じて手を伸ばしてきたのが北朝鮮である。
 韓国新政府の
 「韓国にとって中国は唯一の選択」
によって、日本の韓国離れは決定的になった。
 これにより北朝鮮は絶好の機会を得たことになる。
 韓国が中国の方を向き日本離れを加速する中で、その好機を捉えてどういう動きをするだろうか。
 上の考え方も可能性のある一つであることは確かである。
 もしこれがうまくいったら北朝鮮はまさにホームランを打ったことになる。
 そして韓国はベンチ入りしてしまう。
 歴史は流れる、ということに本当になるのだろうか。
 「日本=北朝鮮 : 中国=韓国」
 少し前には考えもつかなかったペアである。



レコードチャイナ 配信日時:2013年1月18日 15時12分    
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68545&type=0

日朝関係に大幅改善の可能性、中国に打撃も―中国メディア


●17日、北朝鮮が日本に歩み寄る姿勢を自ら示しており、日朝関係が大きく改善する可能性もある。北朝鮮政府は2012年末、日朝協議再開を日本政府に打診していた。資料写真。

 2013年1月17日、環球時報によると、北朝鮮が日本に歩み寄る姿勢を自ら示しており、日朝関係が大きく改善する可能性もある。
 北朝鮮政府は2012年12月、日朝協議を2013年2月に再開することを日本政府に対し非公式に打診していた。

 日本側は北朝鮮の真意がいまだ不明だとして回答を控えているが、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射で延期となった日朝政府間局長級協議を再開することは双方の外交上の必要性から不可欠であり、両国関係が大幅に改善する可能性もあると伝えられている。

 北朝鮮側には協議を再開することで核保有国として国際社会に認めさせることや日本の第2次大戦における賠償を引き出すことのほか、ロシアや中国、韓国と領土問題で関係が冷え込む中で日朝国交正常化を進めることは大きな意味を持つと指摘されている。
 日本にとっても拉致問題解決に進展が得たいほか、ロシア・韓国との関係を改善し、中国と親しい北朝鮮とも関係を回復させることで中国に外交上の打撃を与える狙いなどもあると、記事は指摘している。

 双方の利害が一致していることから、2013年内に突如中朝首脳会談が実現し、拉致問題などでも両国トップが握手し解決するということがあってもおかしくないと記事は締めくくられている。




ロイター 2013年 01月 19日 10:42 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE90I00N20130119

米中が対北朝鮮安保理決議案で暫定合意、既存制裁を拡大

[国連 18日 ロイター] 
 複数の国連筋によると、北朝鮮が昨年12月に事実上の長距離弾道ミサイルを発射した問題で、米中は北朝鮮に対する安全保障理事会の決議案で暫定的に合意した。
 決議案にはロシアも支持する意向を示している。

 決議案では、新たな制裁を追加しない代わりに、これまでの制裁措置の拡大を求めており、来週にも採択される可能性があるという。

 ロシアの国営RIAノーボスチ通信によれば、チュルキン国連大使は、決議案は来週初めに採択される公算が大きいとした上で
 「ロシアは決議案を支持する予定で、各理事国とも特に問題はないとみられる」
と述べた。




読売新聞 2013年1月20日03時02分
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130120-OYT1T00018.htm?from=ylist
 
中国が対北決議容認…安保理、週明けにも採択へ

 【ニューヨーク=柳沢亨之】北朝鮮が昨年12月に行った事実上の長距離弾道ミサイル発射を巡り、中国が米国との協議で、北朝鮮に一定の制裁を科す国連安全保障理事会の決議を認める姿勢を示したことが18日、わかった。

 法的拘束力が比較的弱い「議長声明」を求める従来の主張から軟化した。
 他の理事国は米中に対応を事実上一任しており、外交筋によると、安保理は週明けにも決議を採択する見通しとなった。

 米中両国は発射以来、安保理対応の「形式」と「中身」の2点について、非公式協議を継続。
 形式を巡って中国は、米国が求める拘束力の強い「決議」の採択を拒み、格下の「議長声明」を主張していたが、外交筋によると、最近になって決議容認の姿勢に転じた。


 これまで味方だとばかり思っていた
 「中国が裏切った」という想いは北朝鮮では強く
なるだろう。
 とすれば、これは中国離れのきっかけになる。
 中国としては国境を境にする国に、ミサイルがあるというのは恐怖に感じる。
 よって怒りの対応だとは思うが。

 北朝鮮はこれによって、もはや中国に拘束されたくない、と感じはじめるだろう。
 そして残された道を模索することになる。
 その一番手が日本というわけである。
 中国の外交はこのところ周辺国を敵対させるだけになっている。
 
 日本は中国包囲網をじわじわと築いている。
 拉致問題が解決できれば、中国にある工場の一部を北朝鮮に移すくらいはやるだろう。
 いまの北朝鮮にとって拉致の解決は難しいことではない。
 「前政府のやったこと」で処理できるからだ。 



レコードチャイナ 配信日時:2013年1月23日 23時59分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68760&type=0

中国ついに譲歩、北朝鮮への制裁強化に賛成票=国連安保理決議―中国メディア

 2013年1月22日、国連の安全保障理事会で、北朝鮮制裁を強化する決議案が全会一致で採択された。
 これは北朝鮮が2012年12 月に決行した事実上の弾道ミサイル発射を受けたもので、これまで反対の立場をとってきた中国がついに賛成に転じたということになる。
 なお、北朝鮮は即時これに反発し、核実験実施を示唆している。中国新聞社の報道。

 この決議は、今回の北朝鮮によるミサイル発射を非難し、弾道ミサイルや核兵器の開発活動の停止を求めるもの。
 別途、六カ国協議再開も呼びかけている。
 投票終了後、中国の李保東(リー・バオドン)国連大使は国内外メディアに向けて以下のような談話を発表した。
 「北朝鮮のミサイル発射に対する中国の立場は明確かつ一貫したものだ。
 しかし、安保理はこれに対し、慎重かつ適切な態度をもって朝鮮半島の平和と安定を守り、同半島の非核化推進へ働きかけるべきである。
 この原則にのっとって中国は安保理と建設的な協議を重ね、最終的には賛成票を投じるに至った」。
 さらに、対話をもって平和裏に問題を解決すべきと訴えている。

 また、
 「当初の草案では、情勢緩和と外交にとって好ましくないものも含まれ、北朝鮮の経済と住民の生活を危険にさらすことが懸念された。
 協議を経て採択された決議からは、そのような要素は排除された」
と、賛成の理由を語っている。
 強い内容の決議を求めるアメリカの姿勢に、中国がついに譲歩したようなかたちだ。




サーチナニュース  2013/01/23(水) 17:25
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0123&f=politics_0123_013.shtml

国連安保理、北朝鮮の制裁決議を全会一致で採択

  国連安保理事会は23日、全会一致で北朝鮮への制裁強化決議を採択した。
 決議では2012年12月12日に北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイルを打ち上げたことは、安保理の関連決議に対する違反になるとし、北朝鮮は弾道ミサイル計画に関するすべての活動を停止するとともに、ミサイル発射停止の約束を履行し、安保理決議を遵守するよう求めた。
 中国国際放送局が報じた。

  決議では、長距離弾道ミサイル打ち上げを指揮する宇宙技術委員会を含む6つの機構と打ち上げにかかわった4人を制裁リストに加え、資産凍結と旅行禁止令などを実施する。
 また、決議では平和的な外交ならびに政治的方法で問題を解決し、6カ国協議の支持と再開を呼びかけた。




中国戦闘機、スタンバイへ


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